Cabaret Noir『キャバレー・ノワール』
■国内盤(帯・ライナー付)
■盤質:A-
[収録曲]
1.Ordinary Night (In A Provincial Town)
2.The Ironic Death
3.Ballade Du Nuage
4.On A Sunday Morning
5.Relativity
6.Nameless
7.Waltz For Debby
8.Radio Waves
9.Fading Memory
10.Ballade Du Nuage (English Version)
11.Ding Dong Dang Charleston
イタリアの男女ユニット、キャバレー・ノワールの2004年デビュー作。
SCHEMAからのリリースです。
ジャズやボサノバの影響濃厚な生音サウンドに女性のキュートなウィスパー・ヴォーカル。…と聴くとありがちなクラブジャズものと思ってしまいそうですが、キャバレー・ノワールは一味違います。
初めて聴いた時に真っ先に思い浮かんだのはスウェーデンのクラブジャズユニット、クープ。あのノスタルジックなようで新しい研ぎ澄まされた音の感覚と、メランコリックな雰囲気に近いものを感じます。
チャールストンやディキシーランド・ジャズなどからの影響があるのがキャバレー・ノワールならではで、まさにレトロ・モダンなサウンド。映画音楽っぽい雰囲気もありますね。
音のポイントとしてはヴィブラフォンが多用されているのが非常に美しく、ミステリアスな雰囲気のオープニング曲から実に上手く使っています。
1曲を除いて全てオリジナル曲で、トランペットの使い方も絶妙な軽快なジャズ「The Ironic Death」などツボを抑えたソングライティングも素晴らしいです。
そして白眉なのが唯一のカヴァー曲「Waltz For Debby」。
言わずと知れたビル・エヴァンスの名演で名高い名曲中の名曲のカヴァーですが、これはすごいです。
ストリングスに水の音の効果音を交えた幻想的なイントロだけで斬新ですが、そこに入ってくるバーバラのヴォーカルの美しさと言ったら。
中盤から入ってくるヴィブラフォンも「Waltz For Debby」の美しい旋律にぴったり。かなり斬新ですが、原曲の良さを生かした名カヴァーです。
リリースから5年が経ちますが、未だ新鮮な感覚で聴ける名作です。